アトキンスダイエット インスリンを制限するためにキクイモを利用しよう!
アトキンスダイエットとは、糖質制限ダイエット、ケトンダイエットともよばれ、いずれも炭水化物の摂取を控えることにより、インスリンの分泌をおさえ、体内に脂肪を蓄える働きをおさえるものです。
炭水化物を控えることで血糖値が上がらず、インスリンによりエネルギーが作られなくなると、肝臓からケトン体という物質が作り出され、体内の脂肪を分解してエネルギーにすることでダイエットができるというものになります。
厳密さでいえば
ケトンダイエット>アトキンスダイエット>糖質制限ダイエット>ゆるい糖質制限ダイエット
といった順番になります。
ケトン指数を計算しながら、献立を管理しなくてはならないケトン食にくらべて、炭水化物の摂取量を減らすことだけに集中するアトキンスダイエットは家族も本人も続けやすいというのが特徴になります。
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アトキンスダイエット エネルギーを作る方法は2つ
人がエネルギーを作る方法は2つあります。
1.糖質をインスリンがエネルギーに変える
2.脂質をケトン体がエネルギーに変える
糖質とは炭水化物、でんぷん、砂糖などで、わたしたちが主に食事から摂取しているものです。
これらは消化されると血液中に取り込まれ、血糖となって、すい臓にインスリンを作らせます。
インスリンは血糖を利用してエネルギーとし、筋肉や臓器に運びます。
そして十分なエネルギーが行き渡った後、インスリンは余った栄養を脂肪として体内に貯える働きをしているのです。
炭水化物を必要以上に取ることで肥満になる理由がこれにあたります。
反対に、炭水化物の摂取が足らず、十分なエネルギーが作れない場合は、肝臓がケトン体という物質を作り、体内の脂肪を分解しエネルギーに変えます。
このケトン体の働きを利用して脂肪を燃焼させるのがアトキンスダイエットのねらいです。
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アトキンスダイエット 炭水化物以外なら何でもいいはNG
1日およそ200~300g摂取している炭水化物を10分の1の20~40gにまで、少なくするのがアトキンスダイエットです。
当然、少なくしたカロリーを炭水化物以外の食品からとらなくてはなりません。
そこで置き換える食品について、質にこだわる必要があります。
そもそも「炭水化物以外の肉などなら、いくら食べてもいい」という肥満気味の人にとってはとても都合のいい理由がアメリカでブームになったダイエット方法ですが、じつは、健康被害の例もあり、炭水化物以外ならなんでもいいというのはNGなのです。
健康被害とは極端に肉ばかりを摂取したための、動脈硬化や心筋梗塞です。
アトキンスダイエットは野菜からミネラルをとること、豆類から良質なたんぱく質をとること、そして脂肪の摂取の仕方が大事ということがあげられます。
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摂取しない方がいい飽和脂肪酸
アトキンスダイエットでは、炭水化物の代わりに摂取しなくてはならない脂肪ですが、脂肪は大きく分類して「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分かれます。
飽和脂肪酸は「動脈硬化」や「コレステロール」の原因になりやすいですので、「飽和脂肪酸」ではなく「不飽和脂肪酸」から脂肪をとるように心がける必要があります。
<とらない方がいい飽和脂肪酸を含む食品>
・脂身の多い肉
・バター、マーガリン
・ラード
・あんこうの肝
・生クリーム
・ソーセージ、ベーコン
<とった方がいい不飽和脂肪酸を含む食品>
・脂ののった魚
・オリーブオイル
・エゴマ油
・亜麻仁油
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アトキンスダイエット 野菜なら何でもいいはNG
アトキンスダイエットのデメリットとして、酸性であるケトン体が体内で増えることで、体臭や口臭が発生するということがあります。
酸っぱいような、さびたようなニオイです。
そのため体臭や口臭を予防するためにアルカリ性食品を多くとるように心がけてください。
アルカリ性食品といえば野菜ですが、野菜の中にはデンプン(糖質)を多く含むものがありますので、注意が必要ですね。
<アルカリ性食品>
・レタス
・キュウリ
・パセリ
・オクラ
・トマト
・スプラウト
・グレープフルーツ
・味噌
・納豆
・キノコ類
<酸性性食品>
・牛乳
・ヨーグルト
・チーズ
・魚
・肉
・卵
・アルコール
・コーヒー
・紅茶
・穀物
・砂糖
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アトキンスダイエット インスリンを制限するためにキクイモを利用しよう!
ここでアトキンスダイエットのメカニズムをおさらいさせてください。
アトキンスダイエットとは
1.炭水化物(糖質)を制限する
2.血糖値を上げない
3.インスリンを作らせない
4.身体がエネルギーを作るためにケトン体を作る
5.ケトン体が脂肪を燃焼させてエネルギーを作る
これがアトキンスダイエット、糖質制限ダイエットの流れですね。
そこで、食物繊維の摂取が重要になってくるのです。
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があり、それぞれが腸内環境を整えるなど身体にとっていい働きをします。
食物繊維の働きのひとつに小腸での糖の吸収を抑制するというものがあげられます。
糖が吸収されないことによって、血糖値が上がりにくく、インスリンの生成を抑えてくれるのです。
<食物繊維を多く含む食品>
■野菜
・ごぼう
・かぼちゃ
・オクラ
・大根
・ニラ
■海藻
・ひじき
・もずく
・昆布
■きのこ
・マイタケ
・しいたけ
・エリンギ
■豆
・枝豆
・きな粉
・あずき
・おから
食物繊維をバランスよくとることで、余分な糖の吸収を防ぎ、便秘も解消されダイエットには、一石二鳥です。
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食物繊維の王様はキクイモ
まだ、食品成分表に載るほど、メジャーではないキクイモですが、食物繊維の含有量でいえばトップクラスなのです。
キクイモの食物繊維であるイヌリンは「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の両方を含んでいます。
体内に入るとゲル状になり、糖を包み込んで大腸まで運んで排出してくれるのです。
その働きにより、血糖値が上がることが抑制されるため「天然のインスリン」と呼ばれています。
また大腸ではビフィズス菌や乳酸菌のエサとなって、腸内をきれいにし、善玉菌が血液中に水素を送り込む手助けをします。
血液中に送り込まれた水素は、体内の活性酸素を除去し、血液をサラサラにしてくれるのです。