ケトン食、ケトジェニックダイエットのための、天然のインスリン キクイモ
ケトン食といえば2016年厚生労働省が認可し保険適用とした、主に子供のてんかんのための食事療法です。
しかし研究が進むにつれて、ガンの治療にも役立つのではないかといわれているのです。
まだまだ、よく知られていないケトン食、ケトジェニックダイエットとしても注目されています。
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ケトン食とは、ケトジェニックダイエットって何?
ケトン食とは糖質制限をしながら、脂質を多くとることによって、体内にケトン体を発生させ、興奮性伝達物質の放出を抑制、さらにエネルギーを脂肪から産生するため身体の脂肪を減らすというものです。
糖質とはデンプンや砂糖などの炭水化物をさします。
わたしたちは炭水化物から「ブドウ糖」を使いエネルギー源とするのが通常です。
そのため、毎食炭水化物である、米やパン、麺類を主食として栄養を補給しています。
しかし炭水化物の摂取が減って体内の「ブドウ糖」が無くなってくると、身体はエネルギーを必要として脂肪から「ケトン体」という代わりのエネルギーを作り出すのです。
「ケトン体」が発生することで、直接、体内の脂肪を燃焼させるという効果があり、生活習慣病の観点から早急なダイエットが必要とされる人には有効であるというのがケトン食です。
ケトン食と糖質ダイエットの違いは、よりケトン食の方が制限が厳しく、かなり高脂肪な食事になります。
ケトン食を利用したダイエットがケトジェニックダイエットです。
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ケトン食、ケトジェニックダイエットどのくらいの割合
ケトン食はただ糖質を制限すればいいというものではありません。
わたしたちが食事をすると炭水化物がブドウ糖となり、血液の血糖値をあげます。
それをいち早く察知したすい臓が「インシュリン」を分泌し、インシュリンの働きによってブドウ糖はエネルギーに変えられたり、臓器に貯えられたりします。
エネルギーを臓器に貯えるインシュリンの働きに取って代わり、ブドウ糖ではなく脂肪からエネルギーを作り出すのがケトン体です。
要するにインシュリンがすい臓から分泌され過ぎないように炭水化物、糖質を制限するのがケトン食ですので、炭水化物でなく栄養素を脂質から摂取しなくてはなりません。
ケトン体が肝臓から作り出される栄養比率の目安をケトン指数といい、厳密には1g単位からケトン体が作り出されるに必要とする栄養素の割合を導き出します。
■一般食………..炭水化物60%・タンパク質15%・脂質25%
■ケトン食…….炭水化物3%・タンパク質12%・脂質83%
引用元:http://epilepsy.hospital.okayama-u.ac.jp/info/pdf/info0702.pdf
※K:向ケトン物質……脂質+タンパク質
AK:反ケトン物質……タンパク質+炭水化物
となっており、K/AK=2/1以上となった場合にケトンが体内で作られるのです。
ケトン指数については自動計算ツールが便利ですので、そちらを利用するといいでしょう。
ケトン食、ケトジェニックダイエット 注意点
ケトン食はダイエットというよりも療養食です。
そのため単に糖質を制限するのではなく、徹底して体内にケトン体を作ることを目的としています。
ケトン食を始める場合には次の観点を見逃さないようにしてください。
■良質な脂質をとる
ケトン食では脂質を多くとらなくてはならないので、食品選びに迷いがちですがベーコンやソーセージといった飽和脂肪酸を多くとるのは、ガンのリスクが高まるといいます。
多くとりたいのは不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸を多くとることで動脈硬化などのリスクを減らすことができます。
<不飽和脂肪酸を含む食品>
・ナッツ
・シード
・オリーブオイル
・アボカド
・クルミ
・脂身の多い魚
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■ビタミン類の欠乏に気をつける
ケトン食では多くの食品を制限するため、これまで果物から得ていたビタミン類なども果糖を制限するため食べることを控える必要があります。
そこで注意しなくてはならないのがビタミン類の欠乏です。
医師の指導のもとケトン食療法をしている場合なら、適切なビタミン類が処方されますが、ダイエットとしてケトン食を取り入れる場合は、自分でビタミンサプリメントなどを摂取しなくてはなりません。
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■ケトン体が体内に増えた状態 ケトアドーシス
ケトン食療法、ケトジェニックダイエットがうまく行われている理想的な状態をケトーシスといいます。
そして脂肪摂取によって、さらにケトン体が増えた状態をケトアドーシスといい、これまで身体にとって危険な状態だとされてきました。
しかしそれは、糖尿病などインシュリンの分泌に異常がある場合で、通常の健康体の人であれば、ケトン体が体内に増えすぎて害になるということはありません。
そもそも、人間は穀物を作る文化ができるまでは、狩猟や木の実の採取で食事をとってきました。
その頃は、ケトン体が身体のエネルギー源だったのです。
今でもそのような食生活をする部族などもいて、もちろん肥満の人はいません。
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■ケトン体が体内に増えた状態に必要なのは水分
ケトン体が体内に増えた状態をよくないという意見があるのも事実です。
そのため、安全にケトン食を続けるには、大量の水を飲み、余分なケトン体を体外に排出することも必要だとされています。
1日に必要な水分摂取量は【体重×43.6】です。
50kgの人なら2180mlとなります。
この水分摂取量を下回らないようにすれば安心ですね。
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■ケトン食、ケトジェニックダイエットはケトン臭がすることも
ケトン体は酸性物質のために、独特のニオイがあるといいます。
やや酸味のかかったツンとしたニオイです。
ケトン臭はダイエット臭ともいわれ、体臭、口臭、尿臭となって現れます。
ケトン臭を緩和するには、アルカリ性食品を多くとるようにしましょう。
<アルカリ性食品>
・キュウリ
・ニンジン
・梅干し
・オレンジ
・キウイ
・パイナップル
・ブドウ
・レモン
・アボカド
・海藻類
・大豆
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ケトン食、ケトジェニックダイエット 天然のインスリン キクイモ
ケトン食やケトジェニックダイエットには、失敗がつきものです。
なぜなら現代人の食生活の中では、炭水化物が切っても切り放せないから、そして身体が自然にエネルギー源としての炭水化物を求めてしまうというメカニズムにあります。
ケトン食を簡単に整理すると、
●糖質制限して血糖値を落とす
●インシュリンの分泌を抑える
●質のいい脂質をとってケトン体を体内に作る
これらが原理的なところになります。
そこで理想的な食品がキクイモになるのです。
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ケトン食、ケトジェニックダイエットを助けるキクイモ
キクイモは、食べるとゲル状になり、食物に含まれる糖質を、包み込んで大腸まで消化させずに運びます。
そのため、キクイモを食事に取り入れることで、血糖値が上がらないのです。
それがキクイモが「天然のインシュリン」とよばれている理由になります。
キクイモはイヌリンという食物繊維と水分が成分のほとんどで、わずかな糖分を含んでいますが、キクイモの糖分はやはりゲルに包まれて大腸まで行くので、血糖値を上げるということがありません。
イモという名前ですが、デンプンを含まず、糖分を体外に排出させるキクイモはケトン食、ケトジェニックダイエットの心強い味方です。