体臭は腸内環境で改善できる、キクイモのイヌリンを取り入れよう
体臭の悩みは現代病ともいわれ、本人にとっては深刻な問題なのです。体臭があるというだけで人前に出るのがおっくうになったり、中には引きこもりになったりする人もいるといいます。体臭対策としてはさまざまなデオドラント商品や、消臭剤が販売されていますが、体内から根本的に体質を改善することも大事です。
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体臭の原因となるもの:食事
体臭と食事内容は大きな関係があります。動物性のタンパク質、脂質の取り過ぎは体臭を強くするのです。肉や脂っこいものが好きだという人は、意識してビタミンを多く含む食品を摂取してください。
体臭の出やすい食品
■肉類
■チーズ・牛乳
■サラダ油(リノール酸)
■ニンニク
■アルコール
これらは体臭の出やすい食品ですが、身体にとって必要な栄養素でもあります。そのため過剰摂取は控えた方がいいとはいえ、食べないわけにはいきません。体臭を抑える食品の摂取とのバランスが大事です。
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体臭をおさえる食品
■アルカリ性食品(野菜・海藻・酢)
■抗酸化食品(ポリフェノール・イソフラボン・リコピン)
■食物繊維(こんにゃく・ごぼう・きのこ)
体臭をおさえる食品であるアルカリ性食品や抗酸化食品は血液をサラサラにします。血がサラサラになることで、汗の成分もサラサラになり皮膚表面で雑菌が繁殖するのを防いでくれます。
食物繊維は腸内でビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌のエサになり、水素を生成します。この水素が血管にいきわたり活性酸素を除去してくれるのです。活性酸素とは殺菌力が強く体内をウィルスや細菌から守ってくれる力を持っていますが増えすぎると正常な細胞まで攻撃するため、老化や生活習慣病、ガンの原因になるといわれています。
食品のバランスを気をつけることで「血液サラサラ」「汗サラサラ」「老化予防」ができ、ニオイの原因が取り除かれるのです。また、体臭をおさえる食品をとることで健康な身体を維持できるということになります。そしてアルカリ性食品であり抗酸化食品であり、食物繊維を多く含んでいるのがキクイモなのです。
体臭の原因となるもの:腸内の悪臭ガス
便秘がちの人はそうでない人にくらべると体臭が強くなるといいます。それは便秘の状態では悪玉菌の数が多く、悪臭のガスが発生しているからです。悪臭のガスは血液中に溶け込み、汗となって体外に流れ出ます。そのような汗は雑菌を発生させやすく、強い体臭になるのです。
便秘を改善するには
1.水分不足を解消する
体重50kgの人の1日に必要な水分量は2,180mlだといいます。けっこうな量だと思いませんか。さらに夏場や汗かきの人ではそれ以上必要になるのです。水分不足を解消するには食品からも水分を取ることが大事になります。たとえばパンとおにぎりとでは水分量が多いおにぎりを食べる方が便秘にはいいでしょう。
2.運動不足を解消する
日本人は世界一座りすぎな国民だといわれています。座る時間が長いことで腸の活動も悪くなることがわかっていて、座りすぎの場合、大腸ガンの罹患リスクは30%も上がるというのです。1日30分のウォーキング、数時間ごとのラジオ体操などで腸を動かすようにしましょう。
3.腸内環境改善
腸内環境を改善するということは、ビフィズス菌や乳酸菌など善玉菌の活動を活発にして悪玉菌を減らすということです。そのために必要なのが善玉菌のエサとなるフラクトオリゴ糖になります。腸内でフラクトオリゴ糖となるのが食物繊維です。
食物繊維の多い野菜や海藻をと取ることがいかに大事かがわかります。中でも即効性があるのがキクイモの食物繊維です。キクイモの食物繊維はイヌリンといい、果糖の一種で胃では消化吸収されずにゼリー状になって大腸まで届きます。そこで、善玉菌のエサになって正しい腸内フローラを形成する役割を果たします。
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腸内で善玉菌の出すガスは水素など身体にとって有益なものであるのに対し、悪玉菌の出すガスはメタンガスなどの有毒ガスです。善玉菌が多いほど身体にいいガスが血液に流れ込むのです。善玉菌を増やすことで有毒ガスが血液に溶け出すことを防ぎます。
腸内は善玉菌と悪玉菌の陣地取り状態です。食べ物に気をつけることで便秘は解消され、体臭も防いでくれるのです。キクイモを食べ始めた人は「便が止まらない」「ガスでおなかが張る」といいます。
それなのに便秘解消食品としてあまり知られていないのは、キクイモは水分が多く、すぐにしおれるのでスーパーなどで流通していないこと、そして最大の原因は、お世辞でしか「おいしい」とはいえないため、はしが進まないのです。
キクイモをおいしく食べるにはてんぷらなど揚げものにするか、洋風のスープ、またはきんぴらなど味の濃い食べ方がいいでしょう。
体臭の原因となるもの:ストレス
体臭の原因となるものではストレスもあげられます。ストレスを感じることで体内に疲労物質(乳酸など)が蓄積し、血液が汚れ、ニオイのもととなる汗が体外にでます。仕事や人間関係でストレスを感じているなら、体臭がきつくなっている可能性があります。
また、「自分が臭い」と思い込み過ぎるのもストレスになってしまうのです。食生活の改善や汗をかいたままにしないことで、きつい体臭も半減しますから、あまり思いつめるのはやめてください。自分が思っているよりも他人は気づいていないものです。
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ちなみに知人にとてもきついワキガを持つ人がいるのですが、臭う時と臭わない時の差がとても大きいのです。ある時は、そばにいられないほど臭ってくるのに、ある時はまったく臭わなかったということもあります。おそらく食べた物や汗をかいた状態なのだと思います。
ということは、体臭とは心がけ次第で、気にしなくていいレベルまで下げられるということです。体臭に悩む人の気持ちは深刻だと思います。ですが諦めないで少しづつ改善していければいいのではないでしょうか。大切なのは、本人が思っているほど臭くないことを知ることです。