キクイモ(菊芋)の栽培方法 プランターでも大丈夫
キクイモの栽培は非常に簡単なので自宅で栽培することもできます。地植えが最適ですが大きめのプランターでも育てることができるので、マンションのベランダでも栽培は可能です。
キクイモは生命力の強い外来種ですので、地植えの場合、他の作物の養分をうばってしまうことが考えられます。そのため、他の作物に追肥するなどの配慮が必要です。
もともとカナダ原産のキクイモは寒さにも強く、特に肥料などは必要ありませんので栽培に失敗することはまずないでしょう。
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キクイモの植え付け方
植え付けは3月頃(2月~4月)にひとつのキクイモをいくつかに切り分けて、水はけのいい日当たりのいい場所に植えます。深さは15cmくらいで、間隔は50cmほどあればじゅうぶんです。2,3週間すれば発芽し、温かくなるとともにどんどんと成長します。
まるで雑草のように勢いよく育つキクイモは夏には1mを超え、黄色い菊のような花をつけます。秋には2mにもなりますので、うっそうとしてしまいます。
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キクイモの葉も花も楽しめる
キクイモは多くの葉をつけますので、葉を乾燥させてお茶にしたり、てんぷらにして食したりと楽しむことができます。ほのかなキクイモの風味があっておいしく、栽培する人だけが味わえるキクイモの利用方法です。また黄色い可憐な花は花瓶にさして飾ることもできますね。花は日持ちしませんが、とてもきれいだといえるでしょう。
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キクイモの収穫
キクイモは11月頃に掘ってみるとショウガのような実をつけています。真冬に向けてだんだんと大きくなりますので、大きくなったものから掘り出して収穫するといいでしょう。一度に掘り出してしまうと、すぐにしおれたり、スカスカになったりしますので食べる分だけを収穫するようにします。春になりキクイモに芽が出始めたら収穫は終わりです。
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キクイモの収穫後
キクイモをそのまま次の年も栽培するなら鶏フンなどの追肥を次の植え付け時期に施します。連作だと土の栄養分が足らず、育ちが悪くなります。また植え付けをしなくても収穫されなかったキクイモから自然に発芽が始まるので、違う作物を植えたい場合は、徹底的に取り除かなくてはなりません。
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赤キクイモと白キクイモの違い
ショウガのように入り組んだ形状をしているのが白キクイモです。赤キクイモは里芋のようにごろんとしているので、白キクイモより泥を落としやすく調理しやすいです。ご家庭で育てるなら赤キクイモの方が扱いやすいでしょう。また赤キクイモの方が白キクイモより触感が柔らかいです。だたし大きく育つのは白キクイモです。
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キクイモの栽培はイノシシに注意
近頃、都市部にまでイノシシの被害が広がっています。そこでイノシシの出没する地域ではキクイモを栽培することでイノシシを呼び寄せてしまうことがあります。もともとブタの飼料として輸入されたキクイモだけあって、イノシシも大好物なようです。
イノシシは夜間に行動することが多いので、夜の畑には近づかない、柵を設けるなどの対策をするように心がけでください。他にも野菜くずを放置しないことも大事です。
キクイモの栽培 まとめ
キクイモの栽培自体は難しいことではありません。難しいのはむしろ取り除くことです。我が家ではキクイモを薄くスライスしてフードドライヤーで乾燥させ、年中食べられるようにしています。乾燥させた方が料理するにしても、甘みが増しておいしくなるようです。人気のレシピはやはり「キクイモスープ」でしょうか。