キクイモ(菊芋)ダイエットで太らない体質作りができるのはイヌリンの働き
私たちはダイエットに効果があると聞けば、とにかく試してみたくなります。「置き換えダイエット」や「糖質制限ダイエット」など効果がありそうですが、取り組み方を間違えては効果が出るどころかマイナスになることもあるのです。
ダイエットに失敗するワケ
ダイエットの基本は摂取カロリーを減らして、消費カロリーを多くすることです。そのことを忘れて、糖質をいくら制限してもタンパク質でカロリーを余分に摂取してしまっては逆に体重を増やしてしまいます。
ダイエットの方法に効果がなかったのではなくて、取り組み方が間違っていることがダイエットに失敗する一番の要因です。ダイエットを成功させるコツは何年もかけて、太らない体質を作ることです。もうリバウンドでつらい思いをしなくていいように体づくりから考えてみましょう。
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キクイモのイヌリンがカロリーの摂取をおさえる
キクイモとはジャガイモなどとは違いデンプンが含まれていません。キクイモは「イヌリン」という多糖体で出来ています。このイヌリンという成分こそがダイエットに効果的に働くのです。デンプンが糖質の貯蔵栄養素であるのと違ってイヌリンは糖質ではなく、完全な食物繊維になります。そのため摂取することで一緒に食べたものの糖や脂肪の吸収をおさえ、体外に排出するのです。
イヌリンは体内でジェル状になり、糖や脂肪を包み込んで腸で吸収されるのを防いでくれるため、余分なカロリー摂取が抑えられるという効果があります。イヌリンを含む食材にはゴボウ、チコリ、ニンニク、玉ネギ、ヤーコンといったものがありますが、キクイモほどイヌリンを多く食品はありません。
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キクイモのイヌリンで血糖値が下がり、太りにくい体質に
イヌリンは糖尿病患者にとって症状を改善する最高の自然食品だといわれています。それは食事後の血糖値の上昇をおさえる働きがあるからです。また腸内でイヌリンはインスリンの分泌を活性化しますので空腹時においても血糖値を低下させることがわかっています。
「食べ順ダイエット」というのをご存知ですか。食べる順番を変えることで血糖値の急激な上昇をおさえ余分なカロリー摂取をおさえるというものです。血糖値と太りやすさには密接な関係があり、血糖値が高い人は太りやすいといわれています。
イヌリンを取り入れることで血糖値が高くなるのをおさえることができ、太りにくい体質が作れるのです。ちなみに血糖値が上がりやすい食品は必ずしもカロリーが高いとはかぎりません。GI値が高いほど血糖値が上がりやすいです。
【食品のGI値】
◆ジャガイモ:90
◆ドーナツ:86
◆フライドポテト:85
◆うどん:85
◆ショートケーキ:82
◆白ごはん:81
◆ニンジン:80
◆トウモロコシ:70
◆アイスクリーム:65
◆パイナップル:65
◆ブドウ:50
◆コーラ:47
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キクイモのイヌリンで中性脂肪が下がり、太りにくい体質に
中性脂肪は食べ物が腸で吸収され体内のエネルギーとして作られる身体にとって必要な物です。しかし必要以上の中性脂肪はぜい肉となってしまいます。イヌリンは糖や脂肪の吸収をおさえるので中性脂肪を低くします。
イヌリンで血液内の脂肪を減らすことで肥満になりにくい状態が作れるのです。イヌリンには悪玉コレステロールであるLDLコレステロール値を低下させるという試験結果があります。またキクイモの成分であるナイアシンにも中性脂肪を下げる効果があります。
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キクイモのイヌリンで便秘が改善し、太りにくい体質に
イヌリンは胃や小腸では消化されずに大腸で分解されフラクトオリゴ糖というビフィズス菌などの善玉菌のエサになります。ビフィズス菌が活発になることで便通が正常な状態になり、便秘が改善されるのです。便秘が改善されることで余分な吸収を防いでくれるので太りにくい体質の維持が期待できます。
キクイモ(菊芋)ダイエットで太らない体質作りができるのはイヌリンの働き
まとめ
キクイモのイヌリン効果はさまざまな作用でダイエットをサポートしてくれます。
- 糖や脂肪を吸収させない
- 体外へカロリーを排出
- 血液中の糖や脂肪を低下
- 腸内環境改善
まさにスーパーフードと呼べる食品です。これほどの食品がこれまであまり普及してこなかったのは、水分が多くすぐにしおれるため流通させにくかったこともありますが、いちばんの理由は「味がおいしくないから」だといえるでしょう。ダイエットにキクイモを取り入れるには、毎日続けることが大事ですのでキクイモレシピもご参考になさってください。