キクイモ(菊芋)の摂取の仕方と副作用

 

キクイモの摂取の仕方

 

キクイモは自然食品ですので、ジャガイモやゴボウと同じように、煮物にしたり、揚げたりして普通に食べることができます。ただし、水分の多いキクイモは生で購入しても数日でシワシワになってしまいますので、早めに料理してしまうことが必要になります。すぐにしなびてしまうこともキクイモが全国にあまり普及していなかった理由です。

 

 

キクイモ(菊芋)の摂取の仕方と副作用

 

●生のキクイモ

生のキクイモが手に入ったら、まずは素材のもつ味を楽しむためにもゆでて軽く塩をつけて食べてみてください。里芋などとくらべると繊維が多く、口当たりが悪いと感じる人もいるようです。その場合はスープにしたり、甘辛く煮つけたりすると、ずいぶんと食べやすくなります。

 

スライスにして素揚げするのもキクイモの手軽な召し上がり方になります。また薄くスライスしたキクイモをキッチンペーパーにのせて数秒電子レンジで加熱するとキクイモチップスが出来上がります。

 

 

●乾燥キクイモ

乾燥して販売されているキクイモはとても便利です。日持ちがする上に、乾燥する過程で味にやや甘みが増していてよりおいしくいただくことができます。例えると生大根と切り干し大根の違いのような感じです。

 

熱湯をそそぐだけで「キクイモ茶」のようにして飲むこともできますので、より手軽に取り入れられるでしょう。出がらしのキクイモは調理することで福神漬けなどにすることができます。

 

 

●粉末キクイモ

粉末で販売されているキクイモはそのままお味噌汁に入れたり、直接、水で飲んだりすることができます。一番、手軽なのが粉末キクイモになりますね。

 

 

●キクイモ(菊芋)レシピ:キクイモスープの作り方

 

●キクイモ(菊芋)レシピ:きんぴらキクイモの作り方

 

●キクイモ(菊芋)レシピ:キクイモの福神漬け作り方

 

キクイモ摂取による副作用

 

キクイモは天然食品ですが、摂取し始めてから次のような症状が出る人がいます。

 

◆便がゆるくなった

◆おならがとまらなくなった

 

便がゆるくなるのは便秘がちの人にとってはいいことかも知れませんが、もともとゆるい人にとってはつらい症状となる場合があります。ゆるくなるのはキクイモの水溶性食物繊維が体内で水分を含み、ゼリー状になって腸内を刺激するためです。

 

おならが出やすくなるのはキクイモのイヌリンがフラクトオリゴ糖になり、腸内の善玉菌の働きを活性化するためです。どちらの場合も神経質になる必要はありませんが、気になるようでしたら摂取量を調整しましょう。

 

●キクイモ成分、イヌリンの摂取量

 

便がゆるくなったり、おならがとまらなくなったりすることもあるキクイモの成分であるイヌリンの作用ですが、1日の摂取量は20gまでが適当だといわれています。だいたいキクイモを1日に100g食べるくらいでちょうどいいようです。

 

100gあたりのイヌリン含有量

◆キクイモ:15g

◆チコリ:0.7g

◆小麦:0.6g

◆ニラ:0.4g

◆玉ネギ:0.3g

 

キクイモ(菊芋)の摂取の仕方と副作用まとめ

キクイモの摂取の仕方にはいく通りもあります。根菜として普通に調理できますし、味付けによっては保存食になります。お腹がゆるくなるなどの副作用があるものの、様子を見ながら量を調節することで徐々に慣らしていくといいでしょう。しかしまれにアレルギーが出るということもあるようです。ゴボウやチコリ、アーティチョークが苦手という人は無理をして摂取しないでください。

 

キクイモはまだまだポピュラーな野菜ではありません。そのため近所のスーパーなどで簡単に手に入るわけではありませんが、健康効果の高さから出来る限り摂取したいと考える人は多いでしょう。キクイモは秋頃から早春にかけて道の駅などで販売されていますのでドライブのついでに立ち寄ってお求めになるといいでしょう。また乾燥キクイモや粉末キクイモは常備しておけるので便利な商品です。飲み物や料理にも応用出来て重宝します。