キクイモ(菊芋)は子供の便秘症にも効き目がある

キクイモ(菊芋)は子供の便秘症にも効き目がある

慢性便秘症の子供は増加傾向にあります。理由は不規則な生活や食事の偏り、運動不足などがあげられますが、堅いウンチが出てお尻が痛かったことで、排便を嫌うようになり、それが悪循環となって便秘が繰り返される場合もあります。

 

子供の便秘は治療が必要

 

ウンチをがまんすると腸は便の水分をどんどん吸収してウンチは増々固くなってしまい、さらに排便で痛い思いをすることになるのです。また、常にウンチが腸内にあることで直腸が鈍感になり完全に慢性化します。

 

子供の便秘症がひどい場合は「巨大結腸症」や「遺糞症」などの深刻な病気であることもありますので、病院で治療を受けることが必要です。病院では投薬などによってウンチを空っぽにし、その後、便秘にならないように指導します。

 

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キクイモのイヌリンは子供の便秘解消に役立つ

便秘再発予防として、生活習慣・食事療法・運動の改善が必要になります。中でも食事療法では繊維質の多いものをとるように指導されます。そこで役に立つのが水溶性食物繊維のキクイモ成分イヌリンです。

 

イヌリンはジャガイモなどのように胃で消化されず、ジェル状になってゆっくりと腸へと届き、大腸でフラクトオリゴ糖となります。フラクトオリゴ糖はビフィズス菌などの腸内善玉菌の栄養となり、良好な腸内フローラを作ってくれるのです。

 

ビフィズス菌などの腸内善玉菌が増えれば、強い殺菌力を持つ酢酸を多く発生させ、腸の粘膜を守り、有害菌をやっつけてくれます。ビフィズス菌などが腸にいいのはよく知られていることですがビフィズス菌の栄養をとることも同じくらい重要なのです。

 

そしてキクイモのイヌリンがビフィズス菌などの栄養として優秀なところは、胃や小腸で分解されず、しっかりと大腸のビフィズス菌のもとへ届くということになります。

 

キクイモのイヌリンはどうして摂取するのがいい?

さて、キクイモのイヌリンが腸にとっていいことがわかりましたが、子供にどのように与えたらいいでしょうか。おそらく多くの子供はキクイモの味を好きにならないでしょう。もしかしたら一度食べて嫌いになってしまうかも知れません。

 

<キクイモの摂取方法>

1.生キクイモを調理する

2.乾燥キクイモを調理する

3.乾燥キクイモの粉末を料理に混ぜる

4.サプリとして飲用する

5.精製イヌリンを利用する

この中で一番子供が抵抗なく摂取するのが5番目の精製イヌリンを料理に混ぜたり、お米と一緒に炊いたりするという方法です。精製イヌリンは砂糖から作られていますので、ほのかに甘く、料理の味を損なわないものです。

 

また、低カロリーの生クリームホイップの原料でもありますので安心して飲んだり、食べたりすることができます。お米と炊くともっちりしたおいしいご飯になりますし、お好み焼きに入れても生地がふっくらとしておいしく焼きあがります。ホットケーキや煮物に入れてもおいしいです。

 

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イヌリンを摂取するときの注意

イヌリンは摂取し始めの頃は、ウンチが止まらなくなったり、ガスが発生したりするという副作用もあります。多くの人は摂取し続けることで、それらの症状がなくなるといいますが、気になるようでしたら摂取量を控えめにした方がいいでしょう。